山Life~鎌倉ハイキングデビュー

 

 

ここ最近、わたしの中にある山熱の高まりについてはエッセイでも書いたけど、その後もとどまる気配を見せずさらに上昇し続けている。
 

最初の登山の予定はもう立てているのだけどさすがに50代の超初心者なので本番前にトレーニングは必須だよね。
 

てことで登山本番も本気で待ち遠しいのだがとにかく登山につながることをしたくてたまらず、早速トレーニングもかねてハイキングに行ってきたというわけ。
 

よく考えたらふらふらとしょっちゅう行ってる鎌倉は、お寺や神社やカフェやごはんや…だけじゃなく一面に青く広がる相模湾の海と同じくらい山・山・山!がある場所なのだ。
 

ハイキングコースもたくさんあって鎌倉時代に造られた切通しの道があったりで、初心者には手ごたえのあるトレッキングが楽しめるみたい。
 

あれだけ鎌倉を訪れていても興味がなければ全く見えてこなかった歩くことを目的とした山の存在。
 

山の上にある神社にお参りしたことも一度や二度ではないけれど、山歩きへの興味がゼロなのでただただしんどい道としてしかとらえてなかった。
 

それが山・山・山!の気持ちで改めて見てみれば、こんな近くになんと恵まれたハイキング環境があったんだろうって今さらながら感動モンである。
 

そんなわけでとにかく歩いてみたいという気持ちを抑えきれずに早速鎌倉の切通しの道を歩いてハイキングデビューしてきたというわけなのだ。
 

まずはデビュー戦なのであまり長くないコースを選んでみた。
 

ほぼ街中をウォーキングする感じで途中切通しの道を越えるコース。
 

これが切通しそのものは1時間ほどで抜けられたが、想像以上の秘境感ですぐそこまで普通の民家の並ぶ街が隣接しているとは思えないほどの景色の変わりっぷりなのだ!
 

実は今回歩いた道はおととしの台風で通行止めになっていたようなのだけど行ってみたら通れちゃった感じなので詳細は割愛。
 

episodeゼロ:横浜から鎌倉へ抜ける古道

  

  

京急の駅から車でしか通ったことのない幹線道路をてくてく30分ほど歩き、切通しの入り口が視界に入るところまで到着したらすぐそばにある鉄工所?らしき場所から出てきた60代か70代くらいのおじさんがツカツカ寄ってきた。
 

「あそこ通行止めになってるけど通れるから大丈夫。途中の分かれ道で左が神社、右に行けば向こうのバス通りに出れるからね。がんばって!」
と、こちらが何も聞いてないのに教えてくれた。
 

しかも、おじさんにがんばってと言われたしがんばって行ってみるか…とお礼を言って歩き始めると
「おーい、これ持ってってー。のどが湧いたらこれ飲みな、お嬢さん」
という叫び声が聞こえて、もう一度おじさんのところまで戻るとペットボトルのお茶をくれたのだ。
 

お、お嬢さん???どこにお嬢がおるんじゃ…
 

おじさんの理解不能な言葉に衝撃を受けながらもご厚意は素直にありがたく頂戴いたしましたでございます♬

  

てなわけで、通行止めと書かれた看板はあったけど完全封鎖されてる状況ではなかったので初めての切通しの道に足を踏み入れてみることに。
 

おじさんと話してたすぐそこまでは普通に舗装路だったのが、切通しの道に入ったとたん山道が伸びていて両脇には山の壁と生い茂った草がせまってくる景色。
 

  

田舎の山育ちだし、山道がことさら珍しいわけではないんだけどなんだか妙にテンションが上がってしまった。
 

まさに非日常。
 

しかもすぐそこまで普通の街中だったわけで。
 

 

イキナリあまりにも唐突に山の中に入ってしまった感じ!!!
 

そして上がったテンションは裏切られることなく、切通しの壁が迫ってくるような狭い道や木々に覆われて暗く涼しい道に光が入ってくる美しさや歩きにくい路面やなにもかもがワクワクをさらに高揚させてくれて興奮しっぱなし。
 

 

何これ何これ、ヤバい!超楽しんだけど!
 

切通しはただの山道ではなく鎌倉時代に通行するためにわざわざ山を切り開いて造った道なので、一種独特な雰囲気を漂わせていてちょっとゾクッとするような緊張感すら感じさせる空気がある。
 

 

舗装されていない道を行く楽しさはなおさらで、平坦でも真っすぐでもなく場所によっては水が流れていたりぬかるみもあったりでとても歩きやすいとは言えない古道がそこにあった。
 

街はすぐそこだけどまったく車の音も届いてこない場所で、聴こえてくるのは鳥の鳴き声ばかり。
 

完全に文明からシャットアウトされたような、日常とは別世界の中を歩いている感じがしてどうにも興奮が止まらなかった。
 

 

山歩きって理屈抜きで楽しい。
とにかくワクワクが止まらない。
 

姿は見えないけど足元の草がガサガサ音を立てて動いたり、自分以外の存在がこの山の道に確かにいることを感じずにはいられなかった。
 

かろうじて一度だけ草の生えた斜面を登っていくきれいなトカゲを見ることができて、きっと見えないだけでたくさんの命がここに共存してるんだなぁ…と自然の中では人間もそのたくさんの命のひとつにすぎない存在なんだってことをつくづく思ってしまう。
 

途中おじさんが言っていた分かれ道に着いてそれぞれの行く先を眺めてみたけれど、神社へ続く道は完全封鎖されていて一歩も進めないようになっていた。
 

いつか行けるといいな。
 

そう思いながらもう一方の道をさらに進み、胸の高さまで草ぼうぼうの中を手でかき分けながらいくと道はさらに悪路になっていて、この日は梅雨の合間に数日雨も降らずいいお天気が続いた後だったので流れる水は少なかったはずだが、それでもぬかるみと濡れた岩場を歩かねばならず気軽にヒョイと通るような道ではないと改めて思わざるをえなかった。
 

 

コケないようにやや緊張しながら水の流れる道を進み、もはやアドベンチャー感たっぷりの切通しコースを満喫し、鎌倉側から入ってきた人とあいさつを交わしながらすれ違い、ほどなく出口に。
 

  

この日は晴れていたのでかなりましだったはずだけど、前日までに雨が降ったりしたら川だか道だかわからん所を通る感じなんだろうなと想像するのに難くない。
というか初心者なんてもはや通行不可能でしょうな。
 

晴れててよかった。
 

そんなに長くは歩いてないけど、秘境を通ってきた感はハンパなくこれは完全に山歩きにハマったと実感。
 

山道に対する緊張や途中濡れた岩場に恐怖感を感じる場面もあったり、切通しの道そのものに対する畏敬の念は自然に湧き上がるし何とも言えない気持ちになるんだけど、総じていえばやはり楽しかったの一言に尽きる。
 

 

これはやめられない。
 

小一時間ほどの別世界を満喫し、山へのパッションを再確認し、幸い一度もコケることなく踏破できた切通しハイクとなりもう上出来なデビュー戦だった!
 

古道を出口から抜けて一般道へ戻ってからはひたすら舗装路を街中ウォーキング。
 

駅へ向かってひたすら歩く。
 

途中この日の楽しみのひとつ、以前からチェックしていたお蕎麦屋さんでランチをとることに。
 

鎌倉にあるイタリアンレストランのシェフがおすすめするとだけあってとても楽しみにしていたのだ。
 

鎌倉駅からはだいぶ遠いので駅からくるとしたらバスを使うのがいいと思うけど、わたしは全く反対の方から駅に向かって歩いて到着。
 

 

青海波(せいかいは)さん。
 

普通の民家のような雰囲気のお店で、玄関で靴を脱いで上がる。
 

ずっと歩き通しでこの日やっと座れた瞬間だった。
お冷ではなく冷たいそば茶を出していただいたがこれがめちゃくちゃ美味しい!
 

オーダーは天せいろをチョイスしてみた。
 

やはり民家を改装したのか、六畳間が二つみたいな間取りの店内で縁側もあったりで妙に落ち着く雰囲気だった。
 

 

靴を脱いでいるっていうのも家に上がってる感を増してるんだと思う。
 

しばらくして天せいろがやってきた。
 

 

おなかが空いていたのもあるかもしれないが天ぷらもお蕎麦もめちゃめちゃ美味しい!
えびはぷりっぷりだし、野菜はしっかり歯ごたえが残ってるし、お蕎麦もやや硬めでのどごしつるつる!
 

以前はラーメン好きで都内のラーメンを結構食べ歩いたけど、少し前から断然お蕎麦派になってしまった。
 

いろいろ大人になったのかな。
胃とか…(笑)
 

青海波さんのお蕎麦美味しいです、おすすめでございます!
 

そして最後に蕎麦湯をいただいたが、しっかりとろみがあってこれまた絶品のうまさなのだよ!!
お蕎麦も天ぷらもそば茶ももちろん美味しかったけど、この蕎麦湯のうまさには感動してしもうた。
 

あ~しあわせ。
 

この年になると死ぬまであと何回食事できるか…って考えたらやはりもう量より質で美味しいものを食べたいのよね。
 

丁寧に作られた美味しいご飯を食べるとほんとしあわせを感じるようになったよね。
 

これが大人になるってことなのかなぁ…
 

もう大満足のお蕎麦ランチだった。
 

ここから鎌倉駅まではまだかなりあるので、お店をでてからまたせっせと歩く。
 

住所で言えば浄明寺というエリアだが、このあたりは竹林で有名な報国寺や、お寺の敷地内に洋館のレストランがある浄妙寺、二階堂までくれば鎌倉最古の古刹である杉本寺、学問の神様を祀った荏柄天神社などなど散策スポットには事欠かないエリアだ。
 

鎌倉は歩いてこそ楽しめると心から思う。
 

ようやく小町通りまで戻りこの日のふたつめの楽しみ、ほうじ茶STANDというスタンドカフェに寄った。
 

  

以前は長谷にある大仏の近くにあったお店だがこの春小町通りに移転された。
 

イートインで念願のほうじ茶パフェを堪能♬
 

  

たくさん歩いた身体にほうじ茶感たっぷりの甘さが極上の幸せをくれた!
鎌倉ハイクの最後はスイーツで〆。
 

  

鎌倉駅でコース終了、行程8.3㎞、歩数15,500歩余り。
大満足なハイキングデビューを飾れたー。
 

次はどこの道を歩こうかな♬
 

 


 

  

  

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